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開発エンジニアの工程とは?各フェーズの仕事内容と必要スキルを解説

公開日:

2026/9/30 07:00

更新日:

2026/9/30 06:59

フリーランスエンジニア

開発エンジニアの求人や案件では、「要件定義から参画」「詳細設計以降を担当」など、工程を示す言葉が頻繁に使われます。

しかし、工程名だけでは具体的な作業や求められる能力を想像しにくいものです。

本記事では、企画から運用・保守までの流れと、各工程の目的、主な成果物、担当者の役割を解説します。

この記事の監修者

SynergyEffect 編集部

株式会社SynergyEffectはWeb開発、ITコンサルティング、保守・運用、デザインサービスを提供し、お客様のビジネス成長を支援しています。エンジニア・PMOの方向けに、役立つ情報を発信しています。

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開発エンジニアが関わる工程

開発工程は、企画、要件定義、設計、実装、テスト、リリース、運用・保守へ進むのが一般的です。

ただし、工程名や区切り方、担当者、成果物、進行順は会社・プロジェクト・開発手法によって異なるため、標準的な全体像を押さえたうえで、個別の業務範囲を確認しましょう。

開発工程の全体像

システムやソフトウェアは、目的を決めてすぐにコードを書くのではなく、必要な機能を整理し、設計、実装、テストを経て利用者へ届けます。

稼働後も、監視、問い合わせ対応、不具合修正、機能改善が続きます。

各工程では、前工程の成果物を受け取り、次工程で判断できる形に整えます。

要件定義書、設計書、ソースコード、テスト結果などのつながりを確認すると、自分の役割が分かりやすくなります。

工程名だけでなく、何を入力として受け取り、何を成果物として渡すかを意識してください。

出典:IPA「国際規格SLCP」

上流工程と下流工程の違い

システム開発における工程は、大きく「上流工程」と「下流工程」の2つに分類されます。

上流工程(企画や全体像を決定する初期段階)

  • 企画

  • 要件定義

  • 基本設計

下流工程(実際の製造やテストを行う後半段階)

  • 詳細設計

  • 実装

  • テスト

ただし、境界は組織によって異なり、詳細設計を上流に含める場合もあります。

上流では目的・業務・予算・仕様を関係者と調整する力、下流では設計を具体化し、品質を確保して動くものへ仕上げる力が求められます。

どちらか一方が優れているわけではありません。

担当範囲が広い職場では、一人のエンジニアが要件整理から実装・テストまで連続して担うこともあります。

開発手法で進め方が変わる

ウォーターフォール型では、工程を区切り、前工程の内容を固めてから次へ進む形が基本です。

大規模開発や関係者が多い案件では、承認や成果物の受け渡しが明確になります。

アジャイル開発では、短い期間に要件整理、設計、実装、テストを行い、反復しながら機能を改善します。

工程がなくなるのではなく、小さな単位で複数工程を繰り返す進め方です。

求人を見る際は、開発手法だけでなく、反復期間、リリース頻度、担当範囲まで確かめてください。

設計書の形式や承認手順も、チームごとに確認すると認識のずれを防げます。

出典:IPA「アジャイル開発の進め方」

企画・要件定義の仕事内容

企画・要件定義では、作るものより先に「なぜ必要か」「誰のどの課題を解決するか」を明確にし、開発判断の土台を作ります。

関係者の希望をそのまま並べず、目的、対象範囲、優先順位、制約、受け入れ条件を合意できる形へ整理する工程です。

企画で目的と範囲を決める

企画では、事業や業務上の課題を整理し、システム化の目的、対象業務、期待する効果、予算、スケジュールの大枠を決めます。

新規開発だけでなく、既存システムの刷新や業務改善も対象です。

開発エンジニアは、技術的な実現性、既存環境との連携、概算工数、リスクを検討します。

技術の採用ありきではなく、手作業の改善や既存サービスの利用を含めて判断します。

企画段階で前提や対象外を記録しておくと、要件定義で検討範囲が際限なく広がるのを防ぎやすくなります。

企画の成果は、開発する理由と対象範囲を関係者が共有できる状態です。

要件定義で実現内容を固める

要件定義では、利用者や顧客へのヒアリングを通じて、業務要件、機能要件、性能・セキュリティなどの非機能要件を整理します。

画面や機能だけでなく、運用方法、権限、データ移行も確認対象です。

曖昧な要望は、利用場面、入力、処理、出力、例外条件へ分解します。

優先順位と受け入れ条件を決めておくと、設計やテストで判断しやすくなります。

性能、可用性、セキュリティなど、画面に表れにくい条件も数値や運用場面を用いて確認します。

設計工程の仕事内容

設計工程では、要件として決めた内容を、画面、データ、処理、外部連携などの実装可能な構造へ落とし込み、開発チームの共通認識を作ります。

基本設計と詳細設計の呼び方や境界は一定ではないため、名称ではなく、誰向けの仕様をどこまで決める工程かで判断してください。

基本設計で外部仕様を決める

基本設計では、利用者や外部システムから見える仕様を中心に決めます。

画面・帳票、操作、データ項目、権限、外部インターフェース、システム構成などが主な対象です。

要件との対応を保ちながら、機能の境界と例外時の動きを整理します。

顧客や利用部門が内容を確認できる表現と、開発側が見積もれる具体性の両方が必要です。

厚生労働省のjob tagでも、受託開発SEの流れとして、要件定義の後にデータベースや外部連携、画面構成を固める工程が説明されています。

出典:厚生労働省 job tag「システムエンジニア(受託開発)」

詳細設計で実装方法を決める

詳細設計では、基本設計をもとに、プログラム内部の処理、クラスやモジュールの分割、データ形式、エラー処理などを決めます。

実装担当者が迷わず作業できる粒度が目安です。

ただし、すべてを文書へ固定するとは限りません。

チーム内で設計と実装を同じ人が担う場合は、図、チケット、コード上のコメントなどで共有することもあります。

レビューでは、要件との対応、処理の抜け、例外時の動き、将来変更しやすい構造かを確認します。

成果物の形式より、設計意図と変更時の影響を追えることが欠かせません。

実装・テスト工程の仕事内容

実装・テストでは、設計を動くソフトウェアへ変え、要件や設計どおりに動作するかを複数の範囲に分けて段階的に確かめます。

コードを書く作業と品質確認を切り離さず、レビュー、修正、影響確認、再テストまで含めて進めるのが基本です。

実装と単体テストを進める

実装では、設計内容に沿ってコードを作成し、既存コードとの整合性、可読性、保守性、セキュリティを確認します。

コードレビューや静的解析を取り入れ、問題を早い段階で見つけます。

単体テストは、関数やクラスなど比較的小さな単位が期待どおりに動くかを確認する工程です。

正常な入力だけでなく、境界値やエラー条件も対象にします。

job tagでは、プログラマーの仕事として詳細設計に基づくコーディング、単体テスト、デバッグ、保守用文書の作成が挙げられています。

出典:厚生労働省 job tag「プログラマー」

リリース後の工程

開発した機能は、移行・リリースを経て利用者へ提供され、監視や問い合わせ対応を伴う運用・保守の対象になります。

本番反映をゴールにせず、安定稼働、障害復旧、利用状況の確認、継続的な改善まで含めて工程を考えましょう。

移行・リリースを実施する

移行・リリースでは、プログラムの本番反映、データ移行、設定変更、利用者への案内、動作確認を行います。

停止時間や影響範囲を考え、手順、担当、実施時刻、判断基準を事前に決めます。

問題が起きたときに元の状態へ戻す方法も欠かせません。

リハーサルで所要時間と手順を確認し、関係者への連絡経路を整えます。

データ移行がある場合は、件数や整合性を確認し、移行前後で業務を継続できるかも検証します。

リリース後の監視項目と確認担当を決めておくと、異常を早く発見できます。

運用と保守で改善を続ける

運用では、監視、定期作業、アカウント管理、バックアップ、問い合わせ対応などを行い、サービスを安定して提供します。

保守では、不具合修正、環境変化への対応、機能追加、性能改善を進めます。

障害や問い合わせから得た情報は、次の要件整理や設計改善へ戻します。

運用・保守は開発の後処理ではなく、利用実績をもとに価値と品質を高める工程です。

インフラ領域との分担を知りたい場合は、バックエンドとインフラエンジニアの違いも参考にしてください。

工程経験を広げる方法

担当工程を広げたい場合は、希望する肩書きより、現在担当している作業・成果物と次工程との接点を整理することが先です。

必要なスキル、隣接工程で任せてもらえる作業、案件票や面談の確認項目を具体化すると、無理のない経験の広げ方が見えてきます。

工程ごとの必要スキルを知る

上流工程では、ヒアリング、業務理解、要件整理、合意形成、見積もりが求められます。

設計では、要件を構造へ変換する力と、変更の影響を説明する力が必要です。

実装・テストでは、プログラミング、レビュー、デバッグ、テスト設計、開発ツールの利用が中心になります。

運用・保守では、監視、調査、記録、再発防止、利用者との調整が欠かせません。

共通して必要なのは、前後工程の意図を読み取り、自分の判断と作業結果を相手へ伝える力です。

工程が変わると、技術だけでなく相手と成果物も変わる点を押さえましょう。

隣接工程から経験を積む

実装から設計を目指すなら、詳細設計の修正、既存仕様の調査、レビューへの参加から始めます。

設計から要件定義へ進む場合は、顧客打ち合わせへの同席、議事録、要望の整理、影響調査を担当すると接点を作れます。

運用・保守の経験も、障害原因の分析や改善提案を通じて設計へつながります。

現在の工程を離れることだけを考えず、前後の工程へ成果物を渡す役割を引き受けてください。

エンジニアのキャリア設計も経験の棚卸しに役立ちます。

案件票で担当範囲を確認する

「基本設計以降」「上流から参画」と書かれていても、実際の作業は案件によって異なります。

面談では、担当工程、作成する成果物、顧客との接点、レビュー責任、開発手法を確認してください。

あわせて、新規開発か保守開発か、チーム内の役割分担、参画時点の進捗も聞きます。

開発エンジニア向けの案件一覧で、工程と業務内容の記載を比較してみましょう。

希望工程への進み方を個別に整理したい方は、無料相談も利用できます。

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